日記(2010年08月) |
・2010/08/17 寸劇;スペース隠蔽ダー侵略者:「我はスペース隠蔽ダー。世のうしろめたい者たちの味方なり」 侵略者:「まずはお前の出自を隠蔽してやろう」 私:「おお、親切な方よ。たしかに私は出自に自信がありません」 私:「しかし、わざわざ隠すほどのことでもありません」 侵略者:「遠慮は無用にねがおうか。隠蔽は我の糧なれば」 私:「怪しげな御仁よ、余計なお世話です」 侵略者:「ええい、四の五の言わせぬ。隠蔽虚光線シュビドゥバー」 私:「なんということだ、自らの出自がわからず不安この上ない」 侵略者:「貴様の不安、我には極上の美酒」 侵略者:「ついでに、お前の愛する者の消息を隠蔽してやろう」 私:「これ以上まだ何かするのか、もうやめてくれ」 侵略者:「抵抗は無駄だ。隠蔽虚光線シュビドゥバー」 私:「ああ、あの人はいまどこでどうしているのだろう。会いたい」 侵略者:「胸を焦がす炎に焼き尽くされるがよいわ」 侵略者:「最後の仕上げに。隠蔽の事実を隠蔽してやろう」 私:「記憶が無くなろうとも、心はお前のしたことを決して忘れぬぞ!」 侵略者:「楽になれるのだ、感謝してもらいたいものだ」 侵略者:「隠蔽虚光線シュビドゥバー」 私:「私は、なにをしていたのだろう」 私:「劣化ウランの様に重かった心が、今はタンポポの綿毛のようだ」 私:「しかし、なにか引っかかるものがある」 私:「それが何かはわからない」 私:「そのことについて考えると、ぶつけようの無い怒りと憎しみがわいてくる」 私:「そのことを忘れて、見せかけの自由を謳歌するのも、なにか空しい」 私:「私はいつか、大きな謎と対峙しなければならないのだろう」 侵略者:「くっくっく、我の封印を破れるものならやってみるがいい」 現実に続く |
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